イメルダ

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(Malacañang Museum, City of Manila)
「イメルダ」という映画を東京でしていたので見に行きました。米国在住のフィリピン人女性監督による、イメルダ・マルコス夫人自らの人生を語る!というドキュメンタリー映画です。




イメルダ夫人は今年で80歳、マニラで元気に暮らしています。わたしは、いちど間近でその姿を目にする機会がありました。とてもそのような歳とは思えない若々しさで背中もすっとして気品がありながらも、強欲ばばあのイメージどおり、面の皮が厚そうで、とにかく体が縦にも横にも「デカイ!」という印象でした。そして何か独特のオーラというか人を吸い寄せるようなパワーを感じました。

この映画の中で彼女は、いつも自分は正しいことをしてきたのだと主張し、自分の人生・通ってきた道を心から誇りに思っているようでした。無理な納期で何百着も刺繍入りの衣装をつくらせお針子の眼をつぶしたこと(これは、ほんとかどうかわからない。)も、工事現場を急がせ労働者がコンクリート埋めになる事故が起きてしまったことも、国を追われるときおむつにダイヤを隠して逃げたことも・・・・。自分大好きで自信たっぷり、息子・娘が自分を絶賛するビデオを見てご満悦なようすは、見てて恥ずかしくなってくるけれど、いっぽうで実物と同様、なるほど~不思議に惹きつける力があるのよな~と感心せずにいられない。この人はひょっとすると本当に少女のように無邪気で、何も悪いことをしてないのかもしれない・・・と勘違いしそうになる。

「わたしは美しいものや良いものしか見たくないし、目に入らないの。ゴミとかそういう汚いものは見たくないのよね」というようなことを言っていました。なかなかそんなこと、思ってても言えへんわ~。
先日の台風の被害状況は彼女の目にはどのように映っているのでしょうか。泥とゴミにまみれた街や被災した人びとのことも目に入らないのかな。
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(Malacañang Museum, City of Manila)
イメルダといえば、3000足の靴を所有していたことが世界中で話題になりましたが、映画の中でイメルダの姪だったか友人だったかが、「わたしだって靴くらい何百足も持ってるわ。フィリピン女性はおしゃれなんだから!」と笑うシーンがありました。

マニラのマリキナ市に「マリキナ市"靴"博物館」というのがあります。わたしは見学に行きましたが、展示されているのはほとんどがイメルダの靴。イメルダのドレスや写真もあって、名前は「イメルダ博物館」に変えたらいいんちゃう?と思うくらいでした。(写真は、マラカニアン博物館。)映画の中でもイメルダが「マリキナ市から依頼があったので300足の靴を寄贈したのよ」と自慢気でした。
あの博物館のあった場所、よく思い出せないけどあまり高いところにはなかった気がする。イメルダの靴なんか、洪水で全部流されてしまってればいいのに・・・。
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